
国を挙げて禁煙が推進されている状況で、iQOSやgloなどの加熱式タバコが注目されていますが、入手困難が続いています。
その代用として期待しているのが「カシエル(CASSIEL)電子タバコ」です。
今回は、カシエル電子タバコについて、ニコチンによる健康被害の有無や、iQOSとの違い、使用方法についてまとめました。
カシエル電子タバコについて。ニコチンによる健康被害はあるのか?
カシエル電子タバコは、電子タバコ(VAPE)の中でも「タバコ型VAPE」に分類されます。
タバコ型VAPEと言えば、エミリやマールなど有名な商品がありますね。
通常のVAPEとは違いコンパクトサイズなので、携帯性が高く人気があります。
そもそも電子タバコ(VAPE)とタバコはどう違うのか?
電子タバコは、タバコのように「タバコの葉」や「火」を使用せずに、リキッド(少量の香り付きの液体)を加熱することで発生する蒸気を吸引します。
リキッドの蒸気を楽しむだけですので、煙草のように火の消し忘れによる火災の心配はありません。
電子タバコは、一般的なものはカートリッジ、アトマイザー、バッテリーから構成されています。
アトマイザーにリキッドを注入する部分ですが、リキッドを加熱するコイルは定期的に交換が必要です。
他にも、ドリルチップと呼ばれる口に入る部分も定期的に清掃が必要です。
電子タバコは、このようにタバコにはないメンテナンスが必要になります。
タバコのようにニコチンによる健康被害はあるのか?
電子タバコは2003年に中国で実用化されましたが、そもそもの発祥の地は米国です。
米国では、ニコチンが含まれるリキッドが許可されているので、電子タバコによる呼吸器系の疾患や心臓血管障害など健康被害が報告されています。
また、欧米では、違法薬物を含むリキッドを吸引し救急搬送される事故も起こっているようです。
しかし、日本国内で販売されている電子タバコは、ニコチンを含むリキッドの使用が薬事法で禁止されています。
海外ではニコチンを含むリキッドの使用が認められていますが、これらを日本への持ち込むことも禁止されています。
つまり、日本で販売されている電子タバコは、ニコチンを含まないので、ニコチンによる健康被害はありません。
カシエル電子タバコとiQOS加熱式タバコを徹底比較
カシエル電子タバコは、ぱっとした見た目がiQOSに似ています。
サイズを比較すると、カシエルの方がやや大きいですが、iQOSと同じように携帯性には優れています。
カシエル電子タバコはニコチンを含まない
大きく違うところは、「ニコチン」を含んでいるかどうかです。
iQOSは、タバコと同じように「タバコの葉」を加熱するので、煙にニコチンを含みます。
一酸化炭素のような有害物質は除去されているものの、ニコチンを摂取することには変わりないので、少なからず健康への被害があります。
一方で、カシエル電子タバコは、ニコチンを含まないリキッドを吸引するので、ニコチンによる健康被害はありません。
ただし、リキッドには、ニコチン以外の有害な物質が含まれている可能性も否定できませんので、完全に無害であるかどうか言い切れないところでもあります。
発生する煙(水蒸気)の量が違う
カシエル電子タバコから発生するのは蒸気、iQOSから発生するのは煙なのでそもそも比較していいものかわかりませんが、見た目の量が違います。
カシエル電子タバコは、タバコよりもやや多い量の煙(水蒸気)が発生しますので、他の人が見ればタバコを吸っているように見えます。
iQOSは、タバコのように葉を燃焼させるわけでなく加熱しているので、煙の量が少なく、他の人が見てもタバコを吸っているようには見えません。
フレーバーの種類と数が違う
カシエル電子タバコのフレーバーは、繰り返しになりますが「リキッド」と呼ばれる液体です。
リキッドは豊富な種類があり、専用品のものを使用するというよりは、自分で好みのリキッドを選んで使用することになります。
豊富な種類から選択できるわけですから、有害物質を含まないリキッドを選んで使用するようにしたいところです。(有害物質を含まないことを謳っている製品を使用すると良いかと思います。)
iQOSは、タバコと同じように「ヒートスティック」と呼ばれるタバコの葉を使用します。
フィリップモリスから発売されている専用品を使用するため、電子タバコと比較するとフレーバーの種類が少ないです。
iQOSが発売されてからは、「レギュラー」「メンソール」「バランスドレギュラー」「ミント」の4種類でしたが、2017年の4月から「スムース・レギュラー」と「パープル・メンソール」が発売し、6種類から選べるようになります。
カシエル電子タバコの概要と使用方法を解説
カシエル電子タバコの概要と使用方法についてまとめました。
携帯性に優れ、本物のタバコのような感覚で楽しめるところがカシエル電子タバコの良いところです。
カシエル電子タバコの製品概要
カシエル電子タバコの製品のスペックは以下のとおりです。
- 本体サイズ:100×9.2mm
- 本体バッテリー容量:170mAh
- ケースサイズ:118×60.5×19mm
- ケースバッテリー容量:1200mAh
- 電圧:3.3~4.2V
- バッテリー寿命:充電300回以上
- 充電時間:約2時間
- 重量:115g
- リキッド充填容量:1ml
カシエル電子タバコの使用方法
それでは、実際にカシエル電子タバコの使用方法について解説していきます。
バッテリーケースの充電手順
- 付属のUSBケーブルをバッテリーケース底の端子に接続して充電する
- 接続するとバッテリー側面の充電表示が緑色に点滅する
- 満充電になると、緑色の点灯に変わる(25%刻みのパーセンテージで確認できる)
本体の充電方法
- 本体を充電ケースにセットする
- バッテリーケースの電源ボタンを3回素早く押して電源を入れる
- バッテリーケースの電源が入っている状態では、本体スティックをケースに戻す度に充電される
※充電中は赤色のランプが点灯する - バッテリーケースから本体スティックを取り出す
- コイルより上のタンク部位を回して分解する
- 中央の筒状部位にはリキッドが入らないように、壁面に沿ってリキッドを注入する
※中央の筒状部位にリキッドを注入すると、下から漏れてしまう
※リキッドは付属の先端が細くなったボトルに詰め替えると注入しやすい - リキッドを注入したら、タンクを接続して本体を元に戻す
- コイルを下側にしてコットンにリキッドを染み込ませる(10分ほど放置)
- 本体を口にくわえて、吸引して使用する
※リキッドの残量が小窓から確認できるので、使用中の残量の確認や補充の目安がつけやすい