
エクセル(Microsoft Excel)は、Wordと並んで仕事や日常に欠かせないソフトですね。
しかし、パソコンを買ったばかりでまだ使ったことがない方や、使い方がよくわからない方がいらっしゃるかもしれません。
そんな初心者の方のために、実際に表を作りながらエクセルの使い方を紹介します。
また、簡単な関数を使った計算も解説しますので楽しみにしていてください。
エクセルでのデータの入力を覚えよう。
表を作成するためには、まずデータを入力していく必要があります。
データ入力していく流れは、以下のようになっています。
- 入力するセルをクリックする。(アクティブセルという)
- データを入力する。
- 「Enter」キーでデータの確定をする。
それでは実際にやっていきましょう。
セル「B3」をアクティブセルにします。
英数字入力になっている場合は、キーボード左上の「半角全角」で日本語入力に切り替えます。
「店舗名」と入力し、「Enter」で確定します。
画像を参考にしながら同じように上から順番に入力していきます。
データ入力の確定方向について
データの確定方法は、先ほど紹介した「Enter」だけではありません。
入力を楽にするためにも是非覚えておいてください。
横方向へのデータ確定
「Tab」キーを使います。
データ入力後に「Tab」キーを押すと右方向へ確定移動されます。
逆に、左方向へ移動する場合は、「Shift」キーを押しながら「Tab」キーで移動します。
他にも「↑」「↓」「→」「←」を使うことで上手に入力することが可能になります。
オートフィル機能を使った入力方法
エクセルには、連続性があるデータを隣接するセルに入力するオートフィルという機能があります。
例えば、月曜日とセルに入力するだけで、火曜日、水曜日と連続したデータはオートフィルを使えば簡単に入力できます。
これは数字でも同じです。
1、2、3のように連続したデータも可能ですし、1、3、5、7、9のように規則性があるデータ入力も可能です。
それでは、この機能を使って入力していきましょう。
「C3」をアクティブセルにして、1月と入力します。
次に、このアクティブセルの右下にマウスカーソルを合わせます。
すると、マウスポインターの形が「+」に変わります。
その状態でクリックを押し、そのままマウスを右にずらしていきます。
クリックした指を離すと連続したデータが入力されていることが確認できます。(画像例では、2月~12月までが入力されました。)
入力したデータやセルを編集しよう。
エクセルでは、入力したデータを編集することや、削除することができます。
また、セルを追加することや、削除することも可能です。
データの編集や削除の方法
「C3」のセルをダブルクリックします。
すると「編集モード」になるので、「BackSpace」キーでデータを消去し、「上期合計」と入力します。(全て上書きする場合は、アクティブセルにするだけでも入力できます。)
同じように、「D3」に「下期合計」、「E3」に「年間合計」、「F3」に「達成率」と入力します。
次に、入力データを削除していきます。
「G3」をアクティブセルにします。
左クリックを押したまま、右にずらしていき「N3」まで選択します。
この状態で「Delete」キーを押すとデータが削除されます。
セルの追加や削除の方法
「列C」をクリックすると列全体が選択されます。
この状態で「右クリック」「挿入」をクリックします。
「店舗名」と「上期合計」の間に列が挿入されます。
挿入してできた「C3」の空欄に「年間予算」と入力しましょう。
次にセルの削除をしていきます。
「行12」をクリックします。
クリックしたまま「行13」まで下げます。
すると、「行12」と「行13」が選択されます。
この状態で「右クリック」「削除」をクリックします。
数値を入力しよう。作業効率をよくする方法を紹介
縦軸と横軸が決まったので、数字を入力していきます。
入力方法は今までと同じですが、効率よく入力する方法を紹介します。
意外と知らない方が多いですが、便利な方法ですので覚えておいてください。
エリアを選択して入力する
まず、始点となるC4セルをクリックし、そのまま終点となるE12まで移動し選択します。
または、終点(E12)で「Shift」を押しながらクリックでも選択できます。
選択範囲が広い場合にはこちらのやり方がおすすめです。
次に、「Ctrl」キーを押しながら、始点(C4)をクリックします。
ここまで下準備ができたら入力していきます。
完成例を見本に入力しましょう。
初心者にもできる!関数で簡単な計算をしよう。
いきなり関数を使うことに抵抗があるかもしれませんが、よく使う簡単にできるものだけ紹介しますので安心くださいね。
関数を使って合計を求める
例題の年間合計を求めていきます。
「F4」をクリックしアクティブセルにします。
ツールバーの「数式」をクリックし、表示された「オートSUM」から「合計」を選択します。
自動で合計する範囲が選択されます。
今回の例題では、「年間予算」が合計に含まれてしまっているので、範囲を変更します。
「C4」の左下にマウスカーソルを合わせて左クリックし、そのまま右へ動かします。
「上期合計」と「下期合計」が選択されていることを確認したら「Enter」キーで確定します。
次に、オートフィルを使って他の「上期合計」と「下期合計」の合計も計算していきます。
「F4」をアクティブセルにします。
右下にマウスカーソルを合わせて、「+」に変わったらダブルクリックします。
自動で他の行も計算されます。
次に「年間予算」、「上期合計」、「下期合計」も計算していきます。
「C13」をアクティブセルにします。
先ほどと同じようにツールバーの「数式」をクリックし、「オートSUM」をつかって計算します。
選択範囲が間違いないか確認できたら「Enter」で確定します。
次に「C13」をアクティブセルにます。
マウスカーソルを右下に合わせて「+」が変わったら、そのまま右へスライドさせて合計を計算します。
オートフィルは、「+」でダブルクリックする方法と、スライドさせる方法がありますので覚えておきましょう。
関数を使って平均を求める
もう一つ関数をつかった簡単な計算で「平均」を求めていきましょう。
「C14」をアクティブセルにします。
ツールバーから「数式」を選び、「オートSUM」から「平均」を選択します。
自動で合計する範囲が選択されますが、「合計」が計算に含まれてしまっているので、範囲を「博多」までに変更します。
「Enter」で確定し平均値を求めます。
次に、「C14」をアクティブセルにし、オートフィルを使って残りの平均値も計算しましょう。
関数を使わずに計算する
エクセルでは、関数を使わなくても自分で数式を入力して計算することができます。
実際に「達成率」を出していきましょう。
「達成率」は、「年間合計」÷「年間予算」で求めます。
まず、「G4」をアクティブセルにします。
セルに「=(イコール)」を入力します。
次に、「F4」のセルを選択し、「/(スラッシュ)」を入力します。
最後に「C4」のをクリックして「Enter」キーで確定します。
残りはオートフィルを使って計算しましょう。
以下が計算して求めた最終結果になります。
罫線を引いたりフォントを変えて表を加工しよう。
エクセルでは、さまざまな表の加工ができます。
今回は、簡単にできてよく使う罫線やフォントの変更を紹介します。
罫線を引く
作成した表に罫線(枠)を引いていきます。
初めに「B3」から「G14」までの表全体を選択します。
次に、ツールバーの「ホーム」をクリックし、「フォント」グループの中から、「罫線」をクリックします。(画像参照)
罫線の中から「格子」を選択します。
そのまま全体が選択された状態(「B3」から「G14」)で、「罫線」から「外枠太罫線」を選択します。
同じ要領で、「行3」と「行4」の間、「行12」と「行13」の間に「太線」を引いていきましょう。
次に、「G14」の空欄のセルに「/(斜線」」を引きます。
「G14」をアクティブセルにします。
ツールバーの「ホーム」をクリックし、「フォントグループ」の右下をクリックする。(画像参照)
「セルの書式設定」が表示されるので、「罫線」を選択する。
セルを見立てた囲いが表示されているので、その中から「/」をクリックし、「OK」で確定する。
以下が罫線を引いた最終的な表になります。
フォントの種類やサイズを変える
先ほどと同じように「B3」から「G14」までの表全体を選択します。
次に、ツールバーの「ホーム」をクリックし、「フォント」グループの中から、「テーマのフォント」をクリックします。(画像参照)
今回は、「MG丸ゴシックM-PRO」を選んでみましょう。
次に、「B3」から「G3」までを「太字」に変えてきます。
「B3」から「G3」を選択し、ツールバーの「ホーム」、「フォント」グループの中から、「太字」を選択します。(画像参照)
数字の表示形式を変更する
エクセルでは数字の表示形式も簡単に変更することができます。
例えば、0.1を10%に、1000円を1,000に変えることができます。
それでは、実践していきましょう。
まずは、達成率を「%」表示に変更しましょう。
「G4」から「G13」を選択します。
ツールバーの「ホーム」、「数値」グループの中から、「%」をクリックします。(画像参照)
次に、金額表示を「3桁区切りカンマ」に変更します。
「C4」から「F14」を選択します。
ツールバーの「ホーム」、「数値」グループの「桁区切りスタイル」をクリックします。(画像参照)
最後に「G2」をアクティブセルにして「単位:千円」と入力しましょう。
以下が最終的に完成した表になります。
他にも表を加工する方法は数多くありますので、研究してみてくださいね。