
iOSアップデートをすると必ず何らかの不具合が起きてしまいますよね。
ですので、みなさんアップデートには慎重になられてるのではないでしょうか?
しかし、最新のiOSにアップデートしておかないと、バックアップを取るときに不具合が起きたり、アプリが正常に利用できなかったりします。
基本的にアップデートは、端末の性能やバグの修正を改善するものなので、定期的な更新が必要ですが、安全性を確認してから行いたい方もいらっしゃると思います。
今回のiOS10.2にバージョンアップしてしばらく使ってみてからの感想も含めて不具合の有無を紹介します。
iOS10.2では「バッテリー診断」や「スクショ無音」などの新しい機能が追加
iOS10.2で新しく追加された機能を紹介していきます。
私が実際に使ってみたものですので、全てをお伝えできるわけではありません。
バッテリー診断ツールによる効率的な情報収集
iPhone6sユーザーから報告されている「バッテリーの不具合」や「突然のシャットダウン」の問題ですが、現時点では以前解決されていないようです。
実際に突然にシャットダウンする問題があれば修正が必要になりますが、それ以外のバッテリーの消耗が早いなど、他の要素が原因となるものに関しては対象外です。
このバッテリー問題の迅速な解決に向けて、バッテリーの状態を診断するツールがiOS10.2にアップデートすることで追加されます。
このツールは一般ユーザーがバッテリー問題を解決するための機能ではなく、あくまで不具合があったときにApple側が迅速な情報収集をするためのツールと認識したほうがよいでしょう。
実際にApple側も「今後、数週間で情報を収集し、バッテリー性能やシャットダウン時の管理することで不具合の原因を改善できるかもしれません」とコメントしています。
iPhone6sユーザーのために迅速な解決を期待したいですね。
スクショ無音機能の追加
iOS10.2へのアップデートで大きかったのが「スクショの無音化」ですね。
日本では、カメラでの迷惑行為を防止するためにシャッター音を鳴らすことが強いられますので、それがスクショにも影響があって困っていました。
仕事でiPhoneの画面ををすることがよくあるのですが、公共の施設や交通機関内では周りへの配慮が必要になるのでスクショができません。
盗撮だと思われたくないですし、何よりも音が大きくて使えないですよね。
このような悩みを持っているかたも多いのではないでしょうか?
時間の効率化という意味でもほんとにありがたい機能です。
iOS10.2では、スクショ音がサイレントスイッチと連動するようになったので、iPhone側面にあるサイレントスイッチをONにするだけで無音化することができます。
カメラのシャッター音の修正
iPhoneだけに言えることではありませんが、日本のスマホのカメラはシャッター音が非常に大きいので使いづらいです。
盗撮をする人がいる以上は仕方がないのかもしれませんが、実際にそのような方は抜け道を使ってでもやるので効果がないかもしれません。
ただですら、音が大きいのにiOS 10ではシャッター音が大音量になってしまったので、マナーモードが必要でない場所ですら使いづらくなりましたよね。
しかし、今回のアップデートで元の音量に修正されました。
アップデート前後で確認し忘れていたので、明確な違いを確認することができませんでしたが、確かに実際に使ってみるとシャッター音が柔らかくなった印象です。
カメラの設定が残せる機能
これまでは、カメラアプリで撮影したあとに、いったんアプリを閉じると設定がデフォルトの状態に戻るのが当たり前でした。
当たり前すぎて気にもしていませんでしたが、iOS10.2にアップデートすると、前回の設定状況を維持できるようになります。
ためしに「HDR」や「タイマー」、「撮影モード」など全ての機能で検証してみましたが、設定が維持できることが確認できました。
実際に使ってみるとこれは便利な機能です。
とくに、よく使う撮影設定がある方には有り難い機能かもしれませんね。
新しい絵文字の追加
新しい顔、食べ物、動物、スポーツ、職業を含んだ100個以上の新しい文字が追加されました。
実際には、人物であれば肌色などの変化をつけることができるのでさらに多くなります。
実際に打ち込んでみましたが、絵文字の細部に至るまで美しく見えるようにデザインも変更されているようです。
追加されたものの中には、これはいつ使うのか?といったユニークなものまであります。
ホームボタンの動作設定で「Siri」と「音声コントロール」の両方をオフにできる
これまでも「Siri」をオフすることができましたが、そうすると「音声コントロール」が適用されていました。
「Siri」と「音声コントール」の両方をオフにすることができませんでしたが、iOS10.2ではそれが可能になりました。
早速、両方ともOFFに設定して使っていますが、誤動作による起動がなく快適です。
設定方法がわからない方がいらっしゃるかもしれませんので以下に手順を載せておきます。
- 「設定」のアプリを開きます。
- 「一般」をタップします。
- 「アクセンシビリティ」をタップします。
- 「ホームボタン」をタップします。
- 「押したままにして話す」の中から「Siri」「音声コントロール」「オフ」があるので、「オフ」を選びます。
iOS10.2にアップデート後の不具合は?
iPhone 6plusとiPhone7の2台で不具合の検証をしてみましたが、特に何もありませんでした。
周りの友人にも確認してみましたが、現時点では特に何もないようです。
しかし、TwitterなどのSNSを確認して見たところ、一部にユーザーで特定アプリなどで不具合が発生していることが確認できました。
しかし、これはiOS10.2による不具合というよりも、アプリ自体の問題のような気がします。
もし、iOS10.2にアップデートした後にアプリの不具合があった場合には、アプリ自体のアップデートができているか?を確認してみてください。
それでも直らない場合には、アプリを削除してから再インストールすると直るかもしれません。
もちろん、アプリを削除することでデータが消えてしまうものに関しては、アプリの不具合修正を待ちましょう。
iOS10.2へのアップデートで修正される不具合
iOS10.2では、かなり重要なものまで修正され改善しているので紹介します。
iPhone 5以降やiPad 4世代以降、iPod ouch 6世代以降で、ロック画面で特定の操作によって、ロックされたデバイスの写真や連絡先にアクセスできるという問題がありました。
他にも、「iPhoneを探す」を無効化できる問題や、物理的にデバイスのロックを解除できる問題などがありましたが、これらの不正な情報アクセスへの脆弱性が修正されています。
こういったセキュリティの要素が改善されている点をみると、やはり最新のiOSへアップデートすることの重要性を感じますね。
- バッテリー問題解決に向けての対応
- カメラの音やスクショ音への修正
- 不正アクセスへの脆弱性への対応
- 特に重大な不具合はない
以上の点から考えると、iOS10.2にはすぐにアップデートすべきでしょう。