
そろそろiPad miniがなくなるかもしれない…
アップル開発者向けイベントのWWDC2017で、iPadシリーズに10.5インチサイズのモデルが登場し、それと同時にiPad miniシリーズの廃止されるのではないかと噂されています。
今回はiPad miniシリーズの販売廃止予測の背景とその理由についてまとめてみました。
驚異の売上げのiPhoneと比較しApple社におけるiPadの位置づけは?
Appleの売上げは、2017年度の第1四半期(2016年10 ~ 12月)の決算で、約784億ドル(約8.9兆円)の売上げに達し、過去最高記録を更新しました。
前年比と比べても、約3%増となっています。
好調の要因はiPhone7をはじめとするiPhoneシリーズの売上げで、前年の約7478万台から4.7%増加の約7829万台を記録。
これだけ売上げを伸ばしていながら、まだ業績を伸ばしているのがかなり驚異的です。
全体の約7割の売上げをiPhoneシリーズが占めており、会社業績のポートフォリオとしては偏重しすぎる気がしますが、それでも結果を出しているところが素晴らしいですね。
以前は「Apple = Mac」というイメージが強かったものの、気付くと「Apple = iPhone」というイメージへと変わってきているように思います。
では、その他デバイスのどうかというと、iPhone好調とは裏腹に全体的に思わしくありません。
パソコンのMacシリーズは微増ながらも、iPadシリーズに関しては約1308万台で前年比に比べ、約20%マイナス。
過去最高の売上げをを更新したAppleですが、各デバイス別でみると一概に大喜びとはいかないようです。
【2017年第1四半期】
- Apple全体売上げ:784億ドル / 約8.9兆円(前年比3%アップ)
- Macの販売台数:537万台(前年比1%アップ)
- iPadの販売台数:1308万台(前年比20%マイナス)
- iPhoneの販売台数:約7478万(前年比4.7%アップ)
iPad mini 5は発表されずiPadシリーズは販売廃止か?
すでに1年以上更新されていないiPad miniシリーズですが、これから先どうなるのでしょうか?
Appleの新商品は、事前情報がちらほらと出てくるのですが、iPad mini 5に関しては全く情報が入ってきません。
iPad mini 5の情報どころか、2017年3月にはiPad miniがなくなり、iPad mini4に関してもストレージ容量128GBのみの販売に限定しています。
iPad miniシリーズは縮小傾向が強いように感じますね。
このような状況で、さらにiPad miniに追い打ちをかけるかのように新型iPadが発売されました。
新型iPadは、iPad air2の後継機としての位置づけでしたが、従来機よりも厚みや重量が増し、機能に関してはiPad air2に劣ります。
iPadは、後継機が発売される度に、常にスペックが進化していたので新型iPadに疑問を感じましたが、価格を見て納得。
iPad air2よりも安く、さらに32GBに関してはiPad mini4よりも安いのです。
これは、iPadシリーズの売上を伸ばすために投入された廉価版で、格安タブレットに流出した顧客を奪い返す狙いがあるのでしょう。
格安の新型iPadが発売されたことで、機能面でほとんど変わらないiPad mini4の存在がますます危うくなっています。
今後のiPad mini 5 やiPad miniシリーズの動向が気になるところですが、BGRによると「段階的な廃止で具体的にどうするかはわからない」とApple側が発表しているようです。
iPad mini 4が売上低下の原因はiPhone7 plus(iPhone6 plus)の影響か
2012年に初めてiPad miniが発売されたときは衝撃でした!
当時のiPhone5の画面は4インチサイズ、そしてすでに発売されているiPad第3世代が9.7インチ(筆者が初めて購入したiPad)
iPhone5は持ち運びに便利だけど画面が小さい、そしてiPadは画面が見やすいけど持ち運びには不便、二つのデバイスの間をついた画期的な商品でした。
しかし、最近はiPhoneもiPadもラインナップ数が多くなるにつれ、各商品の明確にすみ分けされていた基準が曖昧になっています。
iPhone 7 plus(iPhone6/6s plus)が売れるほどiPad miniが売れない?
「家で横になりながら映画鑑賞」「外出先で電子書籍で読書」というように、スマホよりも見やすい大きな画面で、スマホのような携帯性にも優れたことで人気があったiPad miniシリーズ。
しかし、iPhone 6 Plus/7 Plusが投入されることによって、iPad miniの存在価値が薄れたように思います。
現行のモデルで画面サイズを比較すると、iPhone 7 plusが5.5インチでiPad mini4が7.9インチ、それほど変わりません。
実際に、iPhone6/6 plusが登場してから売上げが急回復し(2014年 Q1~4)、それと同時にiPad miniシリーズは低迷していくことになります。
これはiPad miniの需要をiPhone6/6s plus(iPhone7 plus)が食ったことが原因の一つです。