
最近はAmazon prime(アマゾンプライム)の内容が充実してきているのはご存知ですか?
その中でも2017年10月5日にアマゾンジャパン株式会社(Amazon.co.jp)から「prime reading」という電子書籍読み放題サービスが提供されました。
しかし、prime readingはすでにkindle unlimitedが提供されている事から何が違うのか、どちらを利用すればお得なのか気になる人もいるかと思います。
まず結論を先に述べると
・本をよく読む人は「kindle unlimited」
・プライム会員、本はあまり読まないけれどprime readingが提供している本の中に読みたいものがある場合は試しに「prime reading」
がいいでしょう。
ではなぜこのような結論に至ったのか、今回は新しく提供されたprime readingについて使い方を詳しく解説します。
Amazonが新しく提供したprime readingとはどんなサービスなの?
名前からも分かるように電子書籍の読み放題サービスで、プライム会員向けの新しいサービスです。
最近はCMでプライム・ビデオを推している感がありますが、その他にもPrime music、プライム・フォトなど様々なサービスがあり、その中の1つとして追加されました。
電子書籍サービスは様々ありますが、プライム会員であれば無料で使えるのが嬉しいところ。
kindleコンテンツの中から数百冊のマンガ、実用書、雑誌、小説、洋書、を読むことができ、コンテンツの種類は随時更新されます。
kindle端末はもちろんのこと、スマートフォンやタブレット、PCからも利用可能です。
prime readingとkindle unlimitedの違い
最初聞いたときはすでに「kindle unlimited」があるのに、何で新しい電子書籍の読み放題サービスを作ったのだろうと疑問が湧きました。
dマガジンを意識しての月額400円で雑誌専門の読み放題サービスを提供してきたかと思いましたが、そういうわけでもなさそうです。
簡単に述べると「kindle unlimited」がプレミア版とするならば、今回の「prime reading」はレギュラー版といったところでしょうか。
早速内容を確認してみましょう。
価格
プライム会員であれば無料で利用ができ、もしプライム会員でなければ月額400円で使用可能です(年間プランは3,900円)。
一方、kindle unlimitedは月額980円で年間だと11,760円の計算になります。
同じAmazonから提供されているサービスではありますが、kindle unlimitedに関してはプライム会員でも別料金がかかる点が異なります。
どちらも1ヶ月間の無料お試し期間が利用できるので、それぞれ試してみるのもいいかもしれませんね。
タイトル数
では金額は倍以上も違うし、プライム会員であれば無料なのでprime readingの方が一見お得で良さそうです。
しかし内容を確認してみるとタイトル数は桁違いです。
kindle unlimitedは洋書120万冊・和書12万冊以上なのに対してprime readingは数百冊とかなり少なめ…。
雑誌は「MEN’S EX、Casa BRUTUS、Ray、DIME、文藝春秋SPECIAL、東京カレンダーetc…」、ビジネス書は「仕事は楽しいかね?、ざっくり分かるファイナンス、あなたを天才にするスマートノート・電子版プラスetc…」、漫画は「インベスターZ、カイジ、銀と金etc…」があります。
毎週もしくは毎月に必ず読む雑誌やマンガがある場合には、1冊読むだけでも元は取れますので非会員でも試しに入ってみる価値はあると思います。
しかし本をよく読む人としてはこのラインナップでは物足りないのではないでしょうか。
マンガも3巻までは無料ですが、4冊目以降は購入料金が必要になります。
漫画は小説やビジネス本と違って読むのも早いですから、追加料金を払うことになりそうです。
個人的には食指が動くようなものではありませんでした。
現状としては100倍以上も取り扱い数に差があるので、しっかりと毎月980円を払ってkindle unlimitedを利用した方が結果としてはお得でしょう。
もしくは雑誌しか読まない人であれば400円/月でdマガジンを登録するのをオススメします。
ただ、まだ1ヶ月と経ちませんがタイトル数はどんどん増えており今後に期待したいところです。
もうすでにkindle unlimitedを利用しているプライム会員はprime readingは利用できる?
すでにプライム会員の料金とは別にkindle unlimitedの料金を利用している人もいるでしょう。
コンテンツは同時に10冊利用可能なので、さらに10冊追加できるのかと思いますが、この場合kindle unlimitedが優先されます。
よってkindle unlimited+prime readingの20冊という事ではなく、最大で10冊までとなります(11冊目以降は利用している10冊のうちのいずれかを終了させる必要があります)。
プライム会員への誘導?
今回はprime readingによってもっと色々と読みたければさらにハイグレードのkindle unlimitedに誘導しているかと思いました。
しかし実際はプライム会員を増やすために、この無料でprime readingのサービスを提供したのではないでしょうか。
アメリカではプライム会員が約8,500万人になっているのにも関わらず、日本では200~300万人程度です。
広大なアメリカの土地では注文してから3~5日かかることは珍しくなく、お急ぎ便対応のプライム会員になる意義があります。
日本では特に利用しなくても元々日本の配送サービスがきめ細やかで早いことから大きな売りとはなりません。
これほどメジャーになってきているAmazonでも日本より人口の少ないドイツに比べて売上は下回っています。
そしてアメリカではプライム会員は非会員よりも2倍も商品を購入しているデータもあります。
よってPrime music、プライム・フォト、Amazonパントリー、Amazonフレッシュなど矢継ぎ早にサービスを展開しているのかもしれません。
Adobeも月額制になったように、一回売り切りの商売よりも定期的に入ってくる方が強いですからね。
prime readingを早速使ってみよう!
散々kindle unlimitedをオススメしてきましたが、プライム会員の方もしくは読みたい本がある方にはとてもいいサービス内容です。
試しにprime readingを使ってみたい方のために利用方法を解説していきますので、参考にしてみて下さい。
パソコンからの利用方法
- https://www.amazon.co.jp/primereadingにアクセスする
- 読んでみたい本を選択し、詳細ページを表示させる
- 読み放題で読むを選択し、配信先の端末を選ぶ。
スマートフォンからの利用方法
- kindleアプリをインストールする
- 画面左端の「三」のアイコンをタップする
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