
最近は都内を中心に無料で使えるWi-Fiスポットが増えてきました。
昨今カフェで仕事しているビジネスマンの姿は多く見られますし、外出先で日常的に使っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、何気なく使っていると個人情報が流失する危険性もはらんでいることも‥。
この記事では公衆Wi-Fiのリスクと正しい使い方について説明していきます。
公衆wifiを使うことで得られるメリット
日本ではまだまだ無料のWi-Fiスポットが少なく、日本を訪れる外国人からは不便だと言われているくらいです。
しかし今後東京オリンピックに向けて、無料で使える場所がさらに増えてくるのは確実と言われています。
危険性をお話する前にどんどん増え続けている公衆Wi-Fiのメリットについて見てみましょう。
高速容量制限の節約になる
皆さんが利用する上で、1番の理由として挙げられるでしょう。
私もそうですがスマートフォンのヘビーユーザーの方はパケット通信容量を節約したいから公衆Wi-Fiを使っているという方も少なくないはずです。
3G時代の携帯やスマートフォンにはなかったことですが、今は使用容量の上限を超えてしまうと全く使い物にならないくらい速度が遅くなってしまいます。
また元の速度を維持しようとすると追加料金がかかってしまいますからね。
お店の呼び込みとして使える
利用する側でだけでなく、提供する側としてもメリットがあります。
使ったことのある方はわかるかもしれませんが、お店が提供するWi-Fiを使うと同時にその店のホームページが表示されることがあります。
ホームページから買い物してもらうと売上増にもつながりますし、利用者の目に触れることで一種の宣伝にもなるのです。
提供会社との複雑な手続きや契約がなく、設定や接続が簡単
外出先でWi-Fiを利用するには「公衆Wi-Fi」、「モバイルルーター」、「スマホのテザリング」の3種類がありますが、唯一無料なのが“公衆Wi-Fi”。
無料だけでなく、通信会社に月々料金を払う契約手続きが必要なく簡単な設定だけで利用することができます。
上りの(アップロード)通信速度が速い
今お使いのスマートフォンや携帯電話の通信規格4Gは下りの(ダウンロード)通信速度は早くても、上りの(アップロード)速度は意外にも早くない場合があります。
しかしWi-Fiの場合はソフトを更新(アップロード)する場合にも通信速度を落とさずに済むのです。
その他にはデータ容量の大きい動画や写真を送るとき、大容量のアプリをダウンロードする際にも威力を発揮します。
公衆wifiに潜んでいる落とし穴って何?
公衆Wi-Fiは様々なメリットがあり、マーケティング会社ICT総研によると毎年600〜700万人ものサービス利用者が増えているとのこと。
また総務省の発表では日本人旅行者の4人のうち3人は訪問先の公衆Wi-Fiを利用しているというデータもあります。
このように街中で急速に普及しているにもかかわらず、公衆Wi-Fiの危険性を理解しセキュリティ対策を実施している人は少ないようです。
カフェで何気なく仕事やSNS、ネット上での買い物をする人も多いかと思いますが、具体的にどのような危険性やデメリットがあるのでしょうか?
不正ログインやなりすまし
第3者が不正にアカウントにログインすることによって、正規の利用者になりすましてサービスを使用されてしまうことが挙げられます。
LINE やFacebook などのSNSアカウントを乗っ取られて悪意のある投稿をされてしまったなんてことは少なくありません。
公衆Wi-FiでSNSやクレジット決済は行わずにネットの閲覧やアプリのダウンロード程度にとどめておくのがいいでしょう。
そして安易に個人情報(氏名、電話番号、住所)を入力するのも禁物です。
盗聴(のぞき見)
メールのやり取りや閲覧しているWebサイトのURLが覗き見状態になっている可能性があります。
その他には位置情報、通話履歴、電話帳、写真など。
そしてハッカーに乗っ取られてしまうと単にのぞかれるだけでなく、盗撮、盗聴器にもなりえます。
スマートフォンには音声マイクやカメラが内蔵されているので、こういうことが可能になってきます。
ちなみに余談ですが、公安関係や諜報関係の人はスマートフォンを使わないそうです。
危険性を回避する為の注意すべきポイント
スマートフォンのパケット通信容量を節約したいという思いを逆手にとって悪用する人達がいます。
非常に便利な公衆Wi-Fiですが、基本的にセキュリティ面では危険なものと捉えておくくらいがちょうどいいでしょう。
ただ、もし公衆Wi-Fiを使うときは以下の点を注意するだけでぐっとリスクは抑えられます。
鍵マークか付いているかどうか、提供者が明らかかどうか
まず誰が提供しているのかよくわからない公衆Wi-Fiに接続しないこと。
あえて身元不明なアクセスポイントを作って持ち込み、利用者に接続させてしまうという犯罪者もいます。
お店が提供しているWi-FiのSSIDとパスワードを同じ設定にすることで利用者にも疑われずに利用させるのです。
特に同じ場所で過去に使ったことのある場合は自動で接続してしまうこともありますので、注意が必要です。
そして大手が提供しているWi-Fiであっても暗号化されていないものも存在します。
接続するときには鍵マークのついているしっかりとロックのかかったものを選択しましょう。
ファイルを共有をしない
公衆Wi-Fiを使っているときにはファイル共有の機能をオフにしておきましょう。
もしファイル共有したままにしておくと、自分のファイルを勝手に覗かれてしまったり、ウイルス付きファイル置かれてしまったりすることも。
ファイルの共有は自宅や会社のみにしておいて下さい。
サイトのURLがhttpsから始まるかどうかを確認する
アドレスバーのURLの始まりがhttpsかhttpによっても変わってきます。
httpsの場合はアドレスバーのところに鍵のマークと保護された通信と記載があることがわかるでしょう。
このhttpsのサイトは通信自体に鍵が付いており、送信内容の暗号化や改ざん検出を行いますので、セキュリティ性を保っているのです。
ただ最近はhttpsから始まるサイトであっても偽サイトの場合のケースもありますので万全とは言い切れません。
Wi-Fiルーターやスマホのテザリングを使う
どうしても仕事上外出先で大切なデータや個人情報を扱うときはWi-Fiルーターやスマートフォンのテザリングが安心です。
あとスマートフォンの場合、モバイル回線に切り替えるなども選択肢として挙げられます。
有料で払う分、外部からの攻撃に対して提供会社側で対策を講じてくれているんですね。
ただテザリングの使用時にも、パスワードの入力が必要になるので面倒だからといってパスワードなしで使うのは危険です。
暗証番号を長くする
ついつい自分の誕生日や大切な人の誕生日にしていませんか?
誕生日だと0か1から始まりますし、短いのでハッカーにとっては格好の餌食です。
スマートフォンによっては暗証番号の桁数を長くできるものもあるので、面倒臭がらずに設定をしておきましょう。