
何かと仕事やプライベートでも頻繁に使う事の多いスマートフォン。
実際に朝から夜帰宅するまで使っていると、低電力モードや節電モードを使用していても1日フルでもつのはなかなか厳しいです。
今まで個別になっていたゲーム、カメラ、ウォークマン、インターネット、録音機器等が全て一緒になり、電話やメール以外での使用の方が圧倒的なんて方も少なくないのでは?
ガラケーより電池が持たなくなったというより、単純に「ガラケーより触れる機会」が多くなりました。
そしてスマートフォンやタブレットが高性能になるにつれて電力の消耗が激しくなっていく中、旅行や出張の際にはモバイルバッテリーは必須のアイテムとなりました。
今回はスマートフォンでよく電池切れになっている方やモバイルバッテリーの再購入を検討している方のために、モバイルバッテリーの選定基準やおすすめの機種を紹介していきます。
モバイルバッテリーを選ぶときの注意点
自分にあったモバイルバッテリーを選ぶ前にいくつか注意点があります。
選んだ後に後悔しないように是非確認しておきましょう。
スマートフォンのバッテリー容量
さて、早速おすすめのモバイルバッテリーをご紹介の前に、そもそもお使いのスマートフォンやタブレットがどの容量を持っているのか知っている方は少ないのではないでしょうか。
なぜこの事をお聞きするかというと、お使いのスマホやタブレットのバッテリーによって選定基準が変わってくるからです。
モバイルバッテリーの容量も重要ですが、スマホやタブレットにもそれぞれ持っている容量があり、バッテリーの容量は「mAh(ミリアンペアアワー )」と表記されます。
アンドロイドのXperia X Performanceのバッテリー容量が2570mAhですが、モバイルバッテリーを10000mAhだとしましょう。
10000÷1960=3.89・・と単純計算できますので、おおよそ4回弱充電できるんだなと計算する事ができますね。
ただ、ここで注意点なのですが、電力には圧力変換によって全て充電はされません。
おおよそ60〜70%として換算しておきましょう。
先ほどの例でみますと、4回弱の3.89でしたが、3.89×(0.6~0.7)=2.3~2.7です。
4回くらい充電できると思ったのに実際は2回半くらいしか充電できない事になります。
粗悪品
またモバイルバッテリーを選ぶにあたって注意したいのが粗悪品をつかまないことです。
どうやって見分けるのかいくつかポイントがありますので、紹介します。
- PSEマーク
- バッテリー容量に対してやけに小さい、軽い
- 過充電防止回路
PSEマーク(電気用品安全法)をご存知の方は少ないでしょうが、日本の電気製品の安全規格です。
ネット通販に激安のPSEマークが付いていない海外商品がありますが、購入は避けておいた方がいいでしょう。
また、PSEマークの形もポイントの1つです。
正式に認められているのはPSEに◯で囲っているものですが、◇も存在しますので注意したいところ。
そして電池はバッテリー容量が大きくなればなるほど、その分大きく、重量が増してきます。
電池技術の進歩に伴って軽量化されてはいますが、記載されているバッテリー容量に対して過剰に小さく軽量の場合は誇大広告の可能性もあります。
あとは「過充電防止の機能」が付いているかどうかは必ず確認して下さい。
容量が大きくなればなるほどモバイルバッテリー自体の充電に時間がかかりますので、基本充電中はほったらかしの状態です。
もし過充電防止の機能が付いていないと発火、発熱、破裂などの危険性もありますので注意が必要です。
様々な基準をもとに自分にあったモバイルバッテリーを選ぼう
モバイルバッテリーは便利であることはわかっていてもいざ購入しようとなると、その数の多さに立ちふさがってしまいますよね。
購入を検討しているけど、数が多くて何を選んでいいか分からないといった方も多いのでは?
結論を申し上げるとズバリ「大容量かつ重量が軽いもの」がオススメです!
その他にも選び方のポイントをまとめましたので是非参考にしてみて下さいね。
サイズ・重量と容量のバランス
実際に使って見るとわかるのですが、モバイルバッテリーが重いとそもそも億劫になって持ち歩かなくなります。
特に荷物の多い女性はそうでしょうし、バッテリー容量以前の問題ですね(笑)
先述の通り容量が大きくなればなるほど、モバイルバッテリーの重量や大きさは増えます。
大まかに分けると市場で販売されているのが、5000mAhクラス、10000mAhクラス、20000mAhクラスの3種類。
10000mAhは200g〜500gと重量はまちまちで、5000mAhは110gからとなっています。
iPhone7 Plusが188g、iPhone8 Plusが202gなので10000mAhのものになってくるとスマートフォンがより重くなってくると考えておいて下さい。
毎日持ち運び、荷物にならないものだと軽量の5000mAhクラス、出張や旅行などには10000mAhクラス、スマホやタブレットなど複数のデバイズを同時充電したい場合は20000mAhクラスを目安に選ぶといいでしょう。
入力と出力
出力電力は“モバイルバッテリーからスマホに充電される際の充電速度”を表し、そしてこの数値が低いと充電スピードだけではなく、タブレットに対応できないという事がありますので、注意が必要ですね。
※タブレットをモバイルバッテリーで充電する場合は出力電流は2.0A以上は必要です。
そして、最近のトレンドはクイックチャージ3.0です。
クイックチャージ3.0は何かというと近年注目されている”よりスマートフォンやタブレットに早く充電する規格”。
充電に時間が取れない場合は非常に便利な機能ですが、少々割高になりますので価格と合わせて参考にしたいところです。
おすすめのメーカーと大容量で軽い商品。
ようやくお待ちかねのおすすめのメーカーと商品をご紹介していきましょう。
「Anker(アンカー)」
まず、おすすめしたいのが「Anker」です。
「モバイルバッテリーと言えば!」というくらいに有名になってきましたね。
元Google出身メンバーが創設した企業で、スタートした商品もモバイルバッテリーからです。
モバイルバッテリーだけでもラインナップが多く、スマートフォンに最適な電力を流す「POWER IQ」という独自規格を持っています。
またオンライン販売のみということあって価格の割に性能がとても良く非常に人気です。
Amazonや価格.comなどのモバイルバッテリーランキングでも、数多く上位を占めています。
Anker PowerCore Speed 10000 QC (Quick Charge 3.0搭載)
参考価格が¥2,999で最新のQuick Charge 3.0に対応していますので、非常に驚きます。
Quick Charge 3.0は通常のタイプに比べてスピードが約75~85%向上しており、なおかつかなりのコンパクトサイズ。
USBポートが1つしかないのが難点と思っていましたが、かなり早いので、十分対応可能かと思います。
もし、USBポートが2つご希望の場合、上記製品と価格も変わらない「Anker PowerCore 13000」がおすすめです。
「cheero(チーロ)」
我らが日本のメーカー!
ティ・アール・エイ株式会社という大阪にある会社の商品ブランド名のようです。
モバイルバッテリーというのは非常にシンプルなデザインが多いですが、このcheeroは個性的なデザインでオシャレに持ち歩けるのがいいですね。
cheero Power Plus 3 13400mAh (USB2ポート付き)
参考価格は¥6,980とAnkerと比べて割高になりますが、ネットでは概ね¥2,500〜¥3,500くらいで販売されています。
Ankerの最軽量の180g(10000mAh)と比べると若干重くなりますが、その分13400mAhと大容量でこの245gというのは非常に優れもの。
20000mAhというのも出てきましたが、500gくらいありますし、スマートフォン・タブレットが3台持ちではない限り、必要にはなりません。
そしてUSBポートも2つ付いていますので、2台同時充電というのは嬉しいですね。
「RAVPoer」
日本ではあまりなじみがありませんが、モバイルバッテリーやノートパソコンのバッテリー、ACアダプタを製造しているメーカー。
2011年に米国で創業し英国、ドイツ、カナダ、フランス、スペインで販売しています。
特徴はなんといってもコントパフォーマンスの良さです。
RP-PB043 20100mAh
実勢価格4999円ながらバッテリー容量20100mAh、Quick Charge 3.0、USB付き、Type-Cポート付きであるということに驚きです。
出力端子が3ポートと複数台を同時に充電できるので、複数人での利用する場合にも非常に便利です。
タブレットだと約2回のフル充電が可能。
Type-Cポートつきなので、対応しているノートパソコンでも繋ぐことができ、ノマドワーカーには非常にぴったりの商品と言えます。