
CMではどこもかしこもドラム式洗濯機ばかり宣伝がされています。
一見ドラム式洗濯機が最新のもので「縦型式洗濯機=古い型のもの」と考えている人もいるかもしれませんね。
しかし、古いと思われていた縦型式洗濯機はその裏でどんどん進化を遂げているのです。
そして実際には盛り返して縦型式洗濯機のシェアは伸びています。
今回は最新の縦型式洗濯機の特徴や機能、おすすめの機種を紹介します。
縦型式とドラム式の根本的な違いって何?
それまで縦型がほとんどであった日本の洗濯機に颯爽と現れたドラム式も10年以上経ちます。
インテリア性にも優れていることもあり、次に買い換えるならドラム式洗濯機と決めている人も多いかもしれませんね。
しかし安易にドラム式を購入してやっぱり縦型の方がよかったなんて後悔する人もいるようです。
そもそもドラム式と縦型の違いとは一体何なのでしょうか?
買い替えサイクルもおおよそ10年と非常に長く高額なので、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で検討してみて下さい。
メリット・デメリット
- ドラム式より価格が安い
- 洗濯パンの大きさを気にしなくて良い
- 乾燥機能が劣る
- 洗濯途中でも洗濯物を追加できる
- 金額が高い
- 節水性が高い
- 乾燥機能が縦型より優れている
- 洗濯機自体のサイズが大きいものが多い
- 洗濯機の上に物を置けるスペースが取れる
- 定期的にメンテナンスしないと乾燥後に臭いが残ってしまう
洗浄機能
みなさんが気になっている洗浄能力についてですが、おそらく汚れ落ちは縦型が優れていているイメージではないでしょうか?
ただ最近のドラム式の性能も非常に優れてきており、上位機種はほとんど洗浄力は変わらない傾向になっている現状も。
乾燥機能
次に乾燥機能についてはドラム式に軍配が上がります。
一人暮らしで洗濯物を洗う時間のない方や夫婦共働きで忙しい家庭には洗浄から乾燥まで一貫して行ってくれるのでとても楽ですね。
自分の時間を買うという意味でも検討する価値はあると思います。
急がしさのあまりメンテナンスを怠ると乾燥の時にカビの臭いが衣類に移ることがあるので注意しましょう。
乾燥後の臭いが気になって結局乾燥機能を使わなくなってしまったなんてことも…。
縦型にも乾燥機能付きのものが登場していますが、縦型特有の衣類の絡みやすさによってほとんど完璧に乾燥することはありません。
サイズ・重量
そして購入前に検討しておきたいのが設置する場所と洗濯機本体のサイズです。
ドラム式洗濯は縦型に比べボディサイズが大きいので賃貸の場合、洗濯パンに収まりきれなかったり搬入経路で通らない可能性もあるからです。
また重量もあるため洗濯パンと洗濯機の隙間掃除を行おうと思っても1人で動かせません。
価格
それぞれの特徴がありますが、ドラム式が未だに多く使用されていない理由としては価格がネックになっているのではないでしょうか(使い慣れている縦型の方が良いという側面もあるかと思います)。
最新のドラム式洗濯機の上位機種は20万円を超えてくる商品も。
乾燥機能と時間節約のために金額を出すべきかどうかがポイントになるかと思います。
ただ金銭面で余裕があれば良いものの家電の中で洗濯機の優先順位が高い人は少ないのでは?
メーカーとしては単価の高いドラム式を推したいところでしょうが、消費者はコストパフォーマンスを重視して縦型を選択しているケースが多いのでしょう。
縦型洗濯機の押さえておくべき機能や特徴は?
「縦型なんてどれも同じでしょ?」と思っていませんか?
最近の縦型洗濯機はただ洗ってすすぎ、脱水してくれるだけではありません。
買い替えの際にどこに注目すれば良いのかを紹介します。
インバーターモーター
インバーターモーターがついているかどうかで性能も価格も大きく変わってきます。
簡単に述べますとインバーターとはモーターの回転速度を調節する装置のこと。
すすぎや洗いによって回転速度を調節することで節電、節水効果や静音性が高くなります。
インバーターモーターが付いていないのは従来通りの標準型タイプのモデルです。
モーター速度の細かい調節ができないので、搭載タイプに比べて音は大きくなってしまうのがネック。
価格もその分非常に安く、日中にしか洗濯をしない場合は問題ないでしょうが、搭載されている方が満足度も高いです。
選択頻度や家族の人数
縦型、ドラム式に関わらず容量は必ず確認しておきましょう。
目安としては大人1人の洗濯物が約1.5kgと言われています。
あとは「家族の人数」と「何日おきに洗濯をするか」をかけて計算するとおおよそ必要な容量が計算できます。
例えば2人家族で2日に1回のペースで洗濯をするとしましょう。
すると以下のような計算式になります。
1.5×2×2=6kg(=必要な容量)
週末にまとめて洗いたい方や家で毛布を洗いたい場合には7~8kg以上はある方が良いでしょう。
乾燥方法
乾燥機能がある方が良いのかどうかですがこれは人によって異なります。
縦型の場合、乾燥機付きだと多くは8kg以上でインバーター付きのものになり、価格も併せて高価になります。
そして縦型洗濯機の乾燥方法にはヒーター式とヒートポンプ式の2つあり、多くはヒーター式を採用しているのです。
どういうことかというとヒーター式はドライヤーのように温めた温風で衣類を乾かしていくので電気代がかかります。
日常的に使うにはちょっと難がありますね。
一方でドラム式で多く採用されているヒートポンプ式は乾燥した空気で衣類を乾かすので電気代も安く衣類を傷めないメリットも。
ただドラム式をみて分かるように本体価格も高くなる傾向があるので、懐具合によるでしょう。
とはいえあまり時間がなく、すぐに乾かしたい場合には魅力的な機能です。
各メーカーの特徴やおすすめモデル(2017年版)
縦型洗濯機といってもメーカーや種類が様々でよくわからないですよね。
日本では日立、東芝、パナソニック、シャープが凌ぎを削っていますが、どんな特徴があるか分かる人も少ないでしょう。
家族の人数やライフスタイルによって必要な洗濯機は変わるかと思いますが、是非購入の際には参考にしてみて下さい。
単身世帯向け〜NA-F50B10-S(パナソニック)
非常にシンプルで使いやすいのが特徴。
脱水穴を斜めに設計しているので、脱水時の高速回転によって噴射された水が桶の内側に当たって洗浄してくれます。
お洗濯のたびに綺麗に保ってくれるのが嬉しいですね。
あと通常のゴミや糸くずはネットではなく約160mLプラスティックの容器なのでゴミの溜まっている量が分かり易く取り出しやすいです。
衣類を洗剤になじませつために「つけおき」と「かくはん洗い」を4回繰り返す「つけおきコース」が搭載されており、頑固な汚れにも対応してくれます。
参考価格:¥33,250 ~ ¥40,700
大家族向け〜BW-DX120B(日立)
縦型洗濯機で最大級の容量を誇る商品。
12kgもあり毛布4枚が一度に洗濯できるツワモノです。
従来モデルより容量は増えたにも関わらず、幅や奥行きは変わらないスリムな設計。
また大量のシャワーで汚れを落とす「ナイアガラビート洗浄」に加え温水ミストで衣類の黄ばみや臭いを防ぐ「温水ナイアガラ ビート洗浄」も搭載されているのが特徴です。
そして新たに「洗剤・汚れセンサーシステム」を採用。
なんと汚れ具合や洗剤の種類をセンサーで見分け洗濯時間を調整してくれるのです。
洗濯物の量が多い大家族や週末にまとめて洗う方におすすめします。
参考価格:¥183,495 ~ ¥250,000
共働きでメンテナンスを楽にしたい人向け〜ES-PX10A-S(シャープ)10kg
なんといっても最大の特徴が桶に穴を無くしてしまったこと。
洗濯槽に穴がないことで外側にカビができにくくなっています。
洗濯桶を綺麗にしてくれるクリーン機能も搭載されていますので、メンテナンス面からみても非常に衛生的です。
乾燥機機能付きでシャープの専売特許でもあるプラズマクラスターによる消臭除菌も売りのひとつ。
槽内でハンガーを引っ掛けられるフックのようなものが付いているので、靴下やタオル、また頻繁に洗えない靴、スーツなども消臭効果が期待できます。
ボタンも大きく音声ガイドによる説明などで操作性も優れており、静音性も高いので夜の洗濯も安心して行えます。
参考価格:¥123,800〜¥136,000